= INA226を使用した簡易電圧モニタ = 某所で、1-5V程度の出力電圧を監視したいとの依頼があったので、BBBでEPICS内蔵の簡易電圧モニタを作成することになった。[[br]] 電圧の測定は、I2C通信ができるモジュールやIC、Serial通信が可能なテスタなどが候補に挙がった。[[br]] || モジュール || 測定範囲[V] || bit数 || || BBB内蔵 || 0 ~ 1.8 || 12 || || Arduino uno || 0 ~ 5 || 10 || || [https://www.switch-science.com/catalog/1138/ Adafruit ADS1115] || 0 ~ VDD || 16 || || [https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12031 INA226 I2Cディジタル電流・電圧・電力計モジュール] || 0~36 || 16(15) || || [http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-08018/ MCP3425] || VSS-0.3 ~ VDD+0.3 || 16 || 今回の目標としては * 安く作ること * テスタやPLCのADCモジュール、マルチメーター等は使えない * 分解能は12bit以上 * スピードは考慮しない としたので、 * [https://www.switch-science.com/catalog/1138/ Adafruit ADS1115] * [https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12031 INA226 I2Cディジタル電流・電圧・電力計モジュール] * [http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-08018/ MCP3425] が候補となった。 == I2C 接続試験 == 始めに通信が簡単そうな[https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12031 INA226 I2Cディジタル電流・電圧・電力計モジュール]で実験してみた。 ブレッドボードにINA226モジュールを差し、4.7kΩのプルアップ抵抗をSCL,SDAに接続、電源は3.3Vを接続した。モジュールのI2Cアドレスは0x40になるように設定。[[br]] BBBとはI2C-2(P9-19,P9-20)にSCL,SDAをそれぞれ接続した。[[br]] BBBのI2C用のコマンドで確認。[[br]]入力した電圧は、VCC(3.3V) {{{ root@beaglebone:~# i2cdetect -y -r 2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e f 00: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 10: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 20: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 30: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 40: 40 -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 50: -- -- -- -- UU UU UU UU -- -- -- -- -- -- -- -- 60: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 70: -- -- -- -- -- -- -- -- root@beaglebone:~# i2cget -y 2 0x40 0x02 w 0x720a }}} 0x720aはリトルエンディアンなので、LSB,HSBを反転。(0x0a72 -> 2674)[[br]] 2674 x 1.25[mV] = 3342.5[mV][[br]] テスタで読んだ値が3.35Vなので正しそう。[[br]] その後、[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-08018/ MCP3425]も試してみたが、レジスタを読むだけでなく、RDYビットを設定したりしないといけないらしいので、今回は[https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12031 INA226 I2Cディジタル電流・電圧・電力計モジュール]を使うことにした。 == 基板作成 == 基板は、秋月の[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07190/ BeagleBone・ユニバーサルプロトケープ]に[https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12031 INA226 I2Cディジタル電流・電圧・電力計モジュール]を載せて、LEMOコネクタから電圧を入力するようにした。[[br]] いつも問題になるケースは、[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07749/ BeagleBone Blck用ケース]を加工して使うことにした。 最終的に、[attachment:bbb_tinyVoltMeter.pdf 回路図]は [[Image(bbb_tinyVoltMeter.png,300)]] このようにしました。[[br]] ただ、コネクタとモジュール基板を上面に実装するとケースの蓋に当たってしまうので裏面に実装した。 == IOC ==