Changes between Version 1 and Version 2 of TracIni
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TracIni
v1 v2 1 1 = Trac 設定ファイル = #TheTracConfigurationFile 2 2 3 [[TracGuideToc]] 4 [[PageOutline]] 3 5 4 6 Trac の設定は `<projectenv>/conf/` にある '''`trac.ini`''' というファイルを編集して行います。変更した内容は通常、即座に反映されますが、 `[components]` セクションや `[logging]` セクションへの変更では Web サーバを再起動する必要があります。また、グローバルな設定ファイルを新しく作成した直後も Web サーバを再起動しなければなりません。 5 7 8 `trac.ini` 設定ファイルとそのファイルのあるディレクトリは Web サーバから書き込み可能でなければなりません。 Trac は現在のところ、キャッシュを破棄するために完全に Environment を再読み込みするトリガーとして利用しています。 9 6 10 == グローバルな設定 == #GlobalConfiguration 7 11 8 0.11 より前のバージョンでは、グローバルな設定は `$prefix/share/trac/conf/trac.ini` か、ディストリビューションによっては `/etc/trac/trac.ini` がデフォルトの位置として配置されていました。アップグレードする場合は、設定を継承するファイルを明示しなければなりません。 9 以前のバージョンから 0.11 にアップグレードした場合、プロジェクトの `trac.ini` ファイルに `inherit` セクションを追加しなければなりません。カスタマイズしたテンプレートや画像のファイルは `$prefix/share/trac/...` から他の場所に移動することもできます。 12 0.11 より前のバージョンでは、グローバルな設定ファイルは `$prefix/share/trac/conf/trac.ini` や `/etc/trac/trac.ini` などディストリビューションに依存した特定の位置に配置されていました。アップグレードする場合は、設定を継承するファイルを明示しなければなりません。以前のバージョンから 0.11 にアップグレードした場合、プロジェクトの `trac.ini` ファイルに `[inherit]` セクションを追加しなければなりません。カスタマイズしたテンプレートや画像のファイルは `$prefix/share/trac/...` から他の場所に移動することもできます。 10 13 11 14 グローバルな設定は Environment 固有の設定とマージされます。ローカルの設定はグローバルの設定を上書きます。グローバルな設定ファイルは以下のように指定します: 12 15 {{{ 13 16 [inherit] 14 file = / usr/share/trac/conf/trac.ini17 file = /path/to/global/trac.ini 15 18 }}} 19 カンマ区切りにすることで、複数のファイルを指定することができます。 16 20 17 Note: 新しいプロジェクトを作る時に [TracAdmin trac-admin] の `initenv` コマンドに 18 `--inherit=/path/to/global/options` オプションを追加することで、グローバル設定ファイルを指定することができます。 19 オプションを追加せずにプロジェクトを作成した場合でも、新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 20 新しく作成された conf/trac.ini ファイルを編集して、グローバルファイルの設定で上書きしたいエントリを削除すれば、 21 新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 21 Note: 新しいプロジェクトを作る時に [TracAdmin#initenv trac-admin] の `initenv` コマンドに `--inherit=/path/to/global/trac.ini` オプションを追加することで、グローバル設定ファイルを指定することができます。オプションを追加せずにプロジェクトを作成した場合でも、新しく作成された `conf/trac.ini` ファイルを編集して、グローバルファイルの設定で上書きしたいエントリを削除すれば、新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 22 22 23 [#inherit-section| [inherit]] セクションには、共有するテンプレートの配置先を指す `templates_dir` と、共有するプラグインを指す `plugins_dir` という二つのエントリもあります。これらがグローバル設定ファイルに指定することができます。この場合、他の `[inherit] file` が指定されていれば、設定ファイルは順次読み込まれます。 23 24 24 == リファレンス == #Reference 25 Note: TracEnvironment の `templates/` ディレクトリ内のテンプレートは、 `[inherit] templates_dir` で見つかるテンプレートより優先されます。次に、`[inherit] templates_dir` のテンプレートはインストールされているテンプレートより優先されます。これらを設定するには注意が必要です。特に、デフォルトのテンプレートをオーバーライドする場合、 Trac を新しいバージョンにアップデートする際には必ず変更点を再読み込みして下さい。 ( TracInterfaceCustomization を行うために推奨する方法は、適切に `ITemplateStreamFilter` の変更が行えるカスタムプラグインを作成することです。) 25 26 26 現在利用できる設定項目のリファレンスです。 27 == リファレンス == #Referenceforsettings 27 28 28 [[TracIni()]] 29 現在利用できる設定項目のリファレンスとデフォルトの設定です。(訳注: 0.12 ではデフォルトの値は表示されません。) 29 30 31 [[TracIni]] 30 32 31 == [components] == #components-section 33 == 特殊なセクションのリファレンス == #Referenceforspecialsections 34 [[PageOutline(3,,inline)]] 35 36 === [components] === #components-section 32 37 このセクションは Trac 本体も含めて、プラグインによって提供されるコンポーネントの有効/無効を設定するために使います。有効/無効を設定するコンポーネントは、オプションの名前 (`name`) を使って特定します。コンポーネントが有効かどうかはオプションの値 (`value`) によって決定されます; コンポーネントを有効にするには、値を `enabled` または `on` に設定します。他の値 (一般的には `disabled` または `off`) の場合、コンポーネントは無効になります。 33 38 … … 47 52 See also: TracPlugins 48 53 49 == [ticket-custom] == #ticket-custom-section 54 === [extra-permissions] === #extra-permissions-section 55 ''(since 0.12)'' 50 56 51 このセクションでは、チケットに追加フィールドを定義することができます。詳しくは TracTicketsCustomFields を参照してください。57 権限追加のカスタマイズは [wiki:ExtraPermissionsProvider] を有効にして、このセクションで定義することで可能となります。 52 58 53 == [ticket-workflow] == #ticket-workflow-section 54 ''(0.11 以降)'' 55 56 チケットのワークフローはプラグインで制御します。 57 デフォルトでは `ConfigurableTicketWorkflow` コンポーネントが制御を行います。 58 このコンポーネントでは、 trac.ini ファイルのこのセクションでワークフローを設定することが可能です。 59 詳細は TracWorkflow を参照してください。 60 61 == [milestone-groups] == #milestone-groups-section 59 === [milestone-groups] === #milestone-groups-section 62 60 ''(0.11 以降)'' 63 61 … … 70 68 {{{ 71 69 closed = closed 72 closed.order = 0 # プログレスバーでの表示順序 73 closed.query_args = group=resolution # カスタムクエリへのリンクに渡すパラメータ (非必須) 74 closed.overall_completion = true # このグループのチケット数をマイルストーンの完了パーセンテージに計上する 70 # sequence number in the progress bar 71 closed.order = 0 72 # optional extra param for the query (two additional columns: created and modified and sort on created) 73 closed.query_args = group=resolution,order=time,col=id,col=summary,col=owner,col=type,col=priority,col=component,col=severity,col=time,col=changetime 74 # indicates groups that count for overall completion percentage 75 closed.overall_completion = true 75 76 76 77 new = new … … 79 80 new.label = new 80 81 81 active = * # キャッチオールグループを 1 つ許容 82 active.order = 1 83 active.css_class = open # このグループに付与する CSS のクラス 84 active.label = in progress # このグループを表示するときに使用するラベル 82 # one catch-all group is allowed 83 active = * 84 active.order = 2 85 # CSS class for this interval 86 active.css_class = open 87 # Displayed label for this group 88 active.label = in progress 85 89 }}} 86 90 … … 93 97 `table.progress td.<class>` 94 98 95 == [svn:externals] == #svn:externals-section 99 === [repositories] === #repositories-section 100 101 (''0.12 以降'' のマルチリポジトリ) 102 103 trac.ini の `[repositories]` セクションに設定できることは、新しいリポジトリを登録すること以外にもあります。 104 105 使い勝手を増すエイリアスや、一時的なリポジトリ、インストール時の初期状態などを設定することができます。 106 107 このセクションとその他諸々の書き方についての詳細は [TracRepositoryAdmin#Intrac.ini TracRepositoryAdmin] を参照してください。 108 109 === [svn:externals] === #svn:externals-section 96 110 ''(0.11 以降)'' 97 111 98 112 Subversion 向けの TracBrowser は、フォルダの `svn:externals` 属性を解釈できます。 99 しかしながら、外部リソースが `http:` プロトコルを使用して ''いない'' 場合や、リンクを異なるリポジトリブラウザ (別の Trac や [http://www.viewvc.org/ ViewVC] のような) に向けたい場合、 Trac に external のプレフィックスと外部の URL のマップを設定しなければなりません。 113 デフォルトでは URL をリンクとして処理できるだけであり、 Trac 自身はリモートとなるリポジトリをブラウズすることはできません。 114 115 しかしながら、別の Trac インスタンス (または [http://www.viewvc.org/ ViewVC] のような別のリポジトリブラウザ) がリンク先のリポジトリをブラウズできるように設定されていれば、別のリポジトリブラウザを指す外部の URL を Trac に設定しておくことができます。 100 116 101 117 このマッピングは TracIni の `[svn:externals]` セクションで設定します。 … … 104 120 {{{ 105 121 [svn:externals] 106 1 = svn://server/repos1 http://trac/proj1/browser/$path?rev=$rev107 2 = svn://server/repos2 http://trac/proj2/browser/$path?rev=$rev122 1 = svn://server/repos1 http://trac/proj1/browser/$path?rev=$rev 123 2 = svn://server/repos2 http://trac/proj2/browser/$path?rev=$rev 108 124 3 = http://theirserver.org/svn/eng-soft http://ourserver/viewvc/svn/$path/?pathrev=25914 109 4 = svn://anotherserver.com/tools_repository http://ourserver/trac /support/browser/$path?rev=$rev125 4 = svn://anotherserver.com/tools_repository http://ourserver/tracs/tools/browser/$path?rev=$rev 110 126 }}} 111 上記では、 `svn://anotherserver.com/tools_repository/tags/1.1/tools` という external は `http://ourserver/trac /support/browser/tags/1.1/tools?rev=` にマップされます (`rev` は、 external にリビジョンが指定された場合、適切なリビジョン番号に設定されます。詳細は [http://svnbook.red-bean.com/en/1.4/svn.advanced.externals.html SVN Book の externals] を参照してください)。127 上記では、 `svn://anotherserver.com/tools_repository/tags/1.1/tools` という external は `http://ourserver/tracs/tools/browser/tags/1.1/tools?rev=` にマップされます (`rev` は external にリビジョンが指定された場合、適切なリビジョン番号に設定されます。詳細は [http://svnbook.red-bean.com/en/1.4/svn.advanced.externals.html SVN Book の externals] を参照してください)。 112 128 113 129 Note: 番号はセクション内でのキー項目としてだけ使用されます。 URL 自身はキー項目として扱うことが出来ないという、設定ファイルのパーサの制限事項を回避するためです。 114 130 131 最後に [http://subversion.tigris.org/svn_1.5_releasenotes.html#externals Subversion 1.5] で導入された相対 URL は、現在のところサポートしていません。 132 133 === [ticket-custom] === #ticket-custom-section 134 135 このセクションでは、チケットに追加フィールドを定義することができます。詳しくは TracTicketsCustomFields を参照してください。 136 137 === [ticket-workflow] === #ticket-workflow-section 138 ''(0.11 以降)'' 139 140 チケットのワークフローはプラグインで制御します。 141 デフォルトでは `ConfigurableTicketWorkflow` コンポーネントが制御を行います。 142 このコンポーネントでは、 trac.ini ファイルのこのセクションでワークフローを設定することが可能です。 143 詳細は TracWorkflow を参照してください。 144 115 145 ---- 116 146 See also: TracGuide, TracAdmin, TracEnvironment