Changes between Version 2 and Version 3 of TracReports
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TracReports
v2 v3 1 ** Note: このページは、Tracのバージョン1.0を文書化しています、旧バージョンが必要であれば、[[0.12/TracReports]]を参照してください ** 1 2 = レポート = #TracReports 2 3 [[TracGuideToc]] … … 5 6 この機能によって、 Trac データベースのチケット情報を取得することができます。 6 7 7 TracReports ではレポートの形式を定義するための方法として、独自フォーマットではなく、 8 TracReports ではレポートの形式を定義するための方法として、独自フォーマットではなく、 8 9 SQL の `SELECT` 文を使用することにしました。 9 10 … … 20 21 * '''ID''' — ユニークな (連番の) 識別子 21 22 * '''レポート名 (Title)''' — レポートのタイトル 22 * '''説明 (Description)''' — WikiFormatting で記述された、レポートの説明 。23 * '''レポート本体 (Report Body)''' — 後に述べるフォーマットで規定された、レポートクエリの結果 。24 * '''フッタ (Footer)''' — レポート本体を異なる形式でダウンロードするためのリンク 。23 * '''説明 (Description)''' — WikiFormatting で記述された、レポートの説明 24 * '''レポート本体 (Report Body)''' — 後に述べるフォーマットで規定された、レポートクエリの結果 25 * '''フッタ (Footer)''' — レポート本体を異なる形式でダウンロードするためのリンク 25 26 26 27 == ソートの並び順変更 == #ChangingSortOrder … … 70 71 ''カスタムレポートを作成するためには、 SQL を楽に書ける程度の知識が必要です。'' 71 72 73 '''Note: レポートの追加、編集ボタンを表示させるためには [TracPermissions#Reports permissions] をセットアップする必要があります。''' 74 72 75 レポートは基本的に、 Trac が実行できる形式の、名前がついた特定 SQL です。 73 76 レポートに指定された SQL は、直接 Web インタフェースから閲覧したり、 74 77 作成したりできます。 75 78 76 通常のレポートは、 'ticket' 表に対する、カラムの選択や、ソート指定を伴った 79 通常のレポートは、 'ticket' 表に対する、カラムの選択や、ソート指定を伴った 77 80 SELECT 文となります。 78 81 … … 101 104 例: '''優先度順、登録日時順の全未解決チケット''' 102 105 {{{ 103 SELECT id AS ticket, status, severity, priority, owner, 104 time AS created, summary FROM ticket 106 SELECT id AS ticket, status, severity, priority, owner, 107 time AS created, summary FROM ticket 105 108 WHERE status IN ('new', 'assigned', 'reopened') 106 109 ORDER BY priority, time 107 110 }}} 108 111 109 ---110 112 111 113 == 上級トピック: 動的変数の使用 == #AdvancedReports:DynamicVariables … … 139 141 実用的なレポートにするために、自動的に値が設定される動的変数が用意されています。(URL で指定されると上書かれます) 140 142 141 * $USER -- ログインに使用したユーザ名 。143 * $USER -- ログインに使用したユーザ名 142 144 143 145 例 (''私が担当になっているチケット一覧''): … … 146 148 }}} 147 149 148 149 ----150 150 151 151 152 152 == 上級トピック: 表示形式のカスタマイズ == #AdvancedReports:CustomFormatting 153 153 Trac には、レイアウトのカスタマイズや、グルーピング、ユーザ定義の CSS 利用などによる 154 もっと複雑なレポートの作成も可能です。このようなレポートを作成するには、 154 もっと複雑なレポートの作成も可能です。このようなレポートを作成するには、 155 155 Trac のレポートエンジンが出力を制御するためのステートメントを含む、特別な SQL を使用します。 156 156 157 == 特別なカラム== #SpecialColumns157 === 特別なカラム === #SpecialColumns 158 158 レポートを整形するため、 TracReports はクエリの結果から '特定の' カラム名を 159 159 探します。このような '特定の' 名前で、最終的なレポートのレイアウトやスタイルが … … 161 161 162 162 === 自動的に整形されるカラム名 === #Automaticallyformattedcolumns 163 * '''ticket''' — チケットの ID が入っているカラムで使用します。該当する ID のカラムにハイパーリンクされます 。 (訳注: `summary` というカラム名もチケットにハイパーリンクされます。日本語版では `概要` でもリンクします。)164 * '''id''' — '''realm''' が指定されない場合は、 '''ticket''' と同じです 。165 * '''realm''' — '''id''' と同時に使用します。チケット以外のリソースにリンクを行う場合に使用します 。(e.g. ''wiki'' のレルムに ''id'' としてページ名を組み合わせると、 Wiki ページへのリンクを生成します)166 * '''created, modified, date, time''' — 日付や時刻に整形されます 。 (訳注: `datetime` という列名にすると日時で整形されます。日本語版では `時刻` で終わるカラムは `time` に、 `日付` で終わるカラムは `date` に、 `日時` で終わるカラムは `datetime` に、それぞれ整形されます。)167 * '''description''' — チケットの説明が入っているカラムで使用します。 Wiki エンジンで処理されます 。 (訳注: 日本語版では `説明` でも整形されます。)163 * '''ticket''' — チケットの ID が入っているカラムで使用します。該当する ID のカラムにハイパーリンクされます (訳注: `summary` というカラム名もチケットにハイパーリンクされます。日本語版では `概要` でもリンクします) 164 * '''id''' — '''realm''' が指定されない場合は、 '''ticket''' と同じです 165 * '''realm''' — '''id''' と同時に使用します。チケット以外のリソースにリンクを行う場合に使用します(e.g. ''wiki'' のレルムに ''id'' としてページ名を組み合わせると、 Wiki ページへのリンクを生成します) 166 * '''created, modified, date, time''' — 日付や時刻に整形されます (訳注: `datetime` という列名にすると日時で整形されます。日本語版では `時刻` で終わるカラムは `time` に、 `日付` で終わるカラムは `date` に、 `日時` で終わるカラムは `datetime` に、それぞれ整形されます) 167 * '''description''' — チケットの説明が入っているカラムで使用します。 Wiki エンジンで処理されます (訳注: 日本語版では `説明` でも整形されます) 168 168 169 169 '''例:''' 170 170 {{{ 171 SELECT id AS ticket, created, status, summary FROM ticket 171 SELECT id AS ticket, created, status, summary FROM ticket 172 172 }}} 173 173 174 174 これらのカラムは定義しても非表示にすることができます。方法は [#column-syntax 下記] を参照してください。 175 175 176 ''ticket'' 以外のレルムに対するレポートの作成方法については [ http://trac.edgewall.org/wiki/CookBook/Configuration/Reports CookBook/Configuration/Reports] を参照してください。176 ''ticket'' 以外のレルムに対するレポートの作成方法については [trac:CookBook/Configuration/Reports CookBook/Configuration/Reports] を参照してください。 177 177 178 178 '''訳注''': Trac-0.11.1.ja1 以降のバージョンで作成した Environment では、デフォルトのレポートに日本語での整形ルールが適用されています。このような Environment を本家版 Trac で使用したい場合は各レポートの SQL を編集し、上記の日本語のカラム別名を英語に変更してください。 179 179 180 180 === 整形されるカラムのカスタマイズ === #Customformattingcolumns 181 カラム名の前後に 2 つのアンダースコアがついている場合 (例: '''`__color__`''') は、 181 カラム名の前後に 2 つのアンダースコアがついている場合 (例: '''`__color__`''') は、 182 182 ''整形用のヒント'' として扱われ、レコードの整形が行われます。 183 184 * '''`__group__`''' — 指定されたカラムで、表示がグループ化されます。各グループは、それぞれセクションヘッダとクエリ結果の表を持ちます 。185 * '''`__grouplink__`''' — グループ化した場合の各グループのヘッダで生成するリンク先の URL を指定します。この URL は各グループの最初の行にだけ付与されます 。186 * '''`__color__`''' — 1 から 5 の数値である必要があります。値によって、あらかじめ定義された色付けが行われます。一般的な使用法は、優先度別の色付けです 。183 184 * '''`__group__`''' — 指定されたカラムで、表示がグループ化されます。各グループは、それぞれセクションヘッダとクエリ結果の表を持ちます 185 * '''`__grouplink__`''' — グループ化した場合の各グループのヘッダで生成するリンク先の URL を指定します。この URL は各グループの最初の行にだけ付与されます 186 * '''`__color__`''' — 1 から 5 の数値である必要があります。値によって、あらかじめ定義された色付けが行われます。一般的な使用法は、優先度別の色付けです 187 187 {{{ 188 188 #!html 189 <div style="margin-left:7.5em">デフォルトの色付け: 189 <div style="margin-left:7.5em">デフォルトの色付け: 190 190 <span style="border: none; color: #333; background: transparent; font-size: 85%; background: #fdc; border-color: #e88; color: #a22">Color 1</span> 191 191 <span style="border: none; color: #333; background: transparent; font-size: 85%; background: #ffb; border-color: #eea; color: #880">Color 2</span> … … 195 195 </div> 196 196 }}} 197 * '''`__style__`''' — CSS 形式でレコードを整形できます。 197 * '''`__style__`''' — `<tr>` 要素を使用して CSS 形式でレコードを整形できます 198 * '''`__class__`''' — `<tr>` 要素でセットされた0以上の空白で区切られた CSS のクラス名です。これらのクラスは `__color__` に由来するクラス名と偶数/奇数の指標に追加されます 198 199 199 200 '''例:''' ''マイルストーン別未解決チケット (優先度別色付け, グループのヘッダでマイルストーンにリンク)'' … … 205 206 t.id AS ticket, summary 206 207 FROM ticket t,enum p 207 WHERE t.status IN ('new', 'assigned', 'reopened') 208 WHERE t.status IN ('new', 'assigned', 'reopened') 208 209 AND p.name=t.priority AND p.type='priority' 209 210 ORDER BY t.milestone, p.value, t.severity, t.time … … 218 219 これから挙げる指定によって、複数行にわたってのレイアウトを行うことができます。 219 220 220 * '''`column_`''' — ''改行''。 カラム名の語尾にアンダースコア ('_') を付与した場合、以降のカラムは次の行で表示されます 。221 222 * '''`_column_`''' — ''全行表示''。 カラム名の前後にアンダースコア ('_') を付与した場合、そのカラムは続く行で全てのカラム幅を使って表示されます 。223 224 * '''`_column`''' — ''データを非表示にする''。 カラム名の語頭にアンダースコア ('_') を付与した場合、 HTML 出力では非表示になります。これは (CSV や RSS のような) 別フォーマットでのダウンロード時にだけ見たい情報であるときに使います 。225 この機能ではあらゆるカラムを非表示にできます。リソースの特定などで他のカラムが異存しているような場合に有用です。たとえば `id as _id` とすることで、 '''Id''' カラムは非表示となりますが、チケットへのリンクは正しく生成されます 。221 * '''`column_`''' — ''改行''。 カラム名の語尾にアンダースコア ('_') を付与した場合、以降のカラムは次の行で表示されます 222 223 * '''`_column_`''' — ''全行表示''。 カラム名の前後にアンダースコア ('_') を付与した場合、そのカラムは続く行で全てのカラム幅を使って表示されます 224 225 * '''`_column`''' — ''データを非表示にする''。 カラム名の語頭にアンダースコア ('_') を付与した場合、 HTML 出力では非表示になります。これは (CSV や RSS のような) 別フォーマットでのダウンロード時にだけ見たい情報であるときに使います 226 この機能ではあらゆるカラムを非表示にできます。リソースの特定などで他のカラムが異存しているような場合に有用です。たとえば `id as _id` とすることで、 '''Id''' カラムは非表示となりますが、チケットへのリンクは正しく生成されます 226 227 227 228 '''例:''' ''アクティブなチケットを、マイルストーンでグループ化し、優先度で色付け、チケットの説明を multi-line レイアウトでリスト表示する'' … … 230 231 SELECT p.value AS __color__, 231 232 t.milestone AS __group__, 232 (CASE owner 233 WHEN 'daniel' THEN 'font-weight: bold; background: red;' 233 (CASE owner 234 WHEN 'daniel' THEN 'font-weight: bold; background: red;' 234 235 ELSE '' END) AS __style__, 235 236 t.id AS ticket, summary AS summary_, -- ## ここで改行する … … 239 240 changetime AS _changetime, reporter AS _reporter -- ## HTML 出力では表示しない 240 241 FROM ticket t,enum p 241 WHERE t.status IN ('new', 'assigned', 'reopened') 242 WHERE t.status IN ('new', 'assigned', 'reopened') 242 243 AND p.name=t.priority AND p.type='priority' 243 244 ORDER BY t.milestone, p.value, t.severity, t.time … … 250 251 追加のフィールドを trac.ini に宣言する ''前に'' 、チケットがデータベースに存在する場合、 ticket_custom テーブルには関連するデータを持たないことになります。これに起因する問題を回避するためには SQL の "LEFT OUTER JOIN" 節を使用してください。 251 252 252 '''Note レポートの追加、編集をするボタンを表示するためには権限を設定する必要があります。''' 253 === SQLの書き換えについて #rewriting 254 動的変数の比較的些細な変更によって、SQL クエリもレポートの2つの特徴のサポートのために変更されます: 255 1. [#sort-order ソート順の変更] 256 2. ページネーションのサポート (各ページの表示結果の行数の制約) 257 一つ目の特徴をサポートするために、__group__`カラムが指定される場合にはソートカラムは `ORDER BY` 節の中の先頭位置か二番目の位置に挿入されます(必要に応じて `ORDER BY` 節は作成されます)。 ページネーションをサポートするために、 `LIMIT ... OFFSET ...` 節が追加されます。 258 クエリは自動書き換えの機能が正常に働くには複雑すぎて、クエリは間違った結果になるかもしれません。この場合、手動で下記のトークンを挿入することにより、書き直しがどのように行われるか正確にコントロールできる可能性があります: 259 - `@SORT_COLUMN@`, ソートしたいカラム名です, 260 - `@LIMIT_OFFSET@`, ページネーションのサポートの節です 261 Note: もしSQLコメント `--` の後に記述すると、意図したとおりの書き換えが事実上不可能になります! 262 263 SQL query の例: 264 {{{ 265 -- ## 4: 担当者がアサインしたアクティブなチケット ## -- 266 267 -- 268 -- アサインされたチケットのリスト、チケットの担当者によるグループ化、優先度によるソート 269 -- 270 271 SELECT p.value AS __color__, 272 owner AS __group__, 273 id AS ticket, summary, component, milestone, t.type AS type, severity, time AS created, 274 changetime AS _changetime, description AS _description, 275 reporter AS _reporter 276 FROM ticket t,enum p 277 WHERE status = 'assigned' 278 AND p.name=t.priority AND p.type='priority' 279 ORDER BY __group__, p.value, severity, time 280 }}} 281 282 自動書き換えの例(1ページにつき4行、2ページ、`component` によるソート): 283 {{{ 284 SELECT p.value AS __color__, 285 owner AS __group__, 286 id AS ticket, summary, component, milestone, t.type AS type, severity, time AS created, 287 changetime AS _changetime, description AS _description, 288 reporter AS _reporter 289 FROM ticket t,enum p 290 WHERE status = 'assigned' 291 AND p.name=t.priority AND p.type='priority' 292 ORDER BY __group__ ASC, `component` ASC, __group__, p.value, severity, time 293 LIMIT 4 OFFSET 4 294 }}} 295 296 書き換えのトークンと等しいSQLクエリの例: 297 {{{ 298 SELECT p.value AS __color__, 299 owner AS __group__, 300 id AS ticket, summary, component, milestone, t.type AS type, severity, time AS created, 301 changetime AS _changetime, description AS _description, 302 reporter AS _reporter 303 FROM ticket t,enum p 304 WHERE status = 'assigned' 305 AND p.name=t.priority AND p.type='priority' 306 ORDER BY __group__, @SORT_COLUMN@, p.value, severity, time 307 @LIMIT_OFFSET@ 308 }}} 309 310 もし、最初に常に優先度によるソートを、そしてその次にユーザが選択したカラムによるソートを希望するならば、シンプルに下記のように `ORDER BY` 節を使用してください: 311 {{{ 312 ORDER BY __group__, p.value, @SORT_COLUMN@, severity, time 313 }}} 253 314 254 315 ----